パソコンは種類も価格帯も様々で、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。特に初心者の方にとっては、専門用語も多くて難しいと感じるかもしれません。
この記事では、パソコン選びで失敗しないために、まず考えるべきこと、そして主な用途別に必要なスペックや選ぶ際のポイントを分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたにぴったりのパソコンを見つけるための道筋が見えてくるはずです。
最初に考えるべきこと：パソコン選びの基本ステップ
- ステップ1：何に使いたい？「用途」を明確にする
- ステップ2：いくらまで出せる？「予算」を決める
- ステップ3：どんな種類がある？パソコンのタイプを知る（デスクトップ・ノートPCなど）
- ステップ4：基本性能はどう見る？主要スペック（CPU・メモリ・ストレージ）の役割
- ステップ5：どのOSにする？Windows・Mac・ChromeOSの特徴
【用途別】おすすめパソコンの選び方とスペック目安
用途1：インターネット閲覧・メール・動画視聴がメインの場合
必要なスペック目安
- CPU：エントリークラス（Intel Core i3、AMD Ryzen 3 程度）
- メモリ：8GB
- ストレージ：SSD 128GB～256GB
おすすめのパソコンタイプ
- 標準的なノートパソコン
- 低価格帯のデスクトップパソコン
- Chromebook
選び方のポイント
基本的な作業が中心なら、高性能である必要はありません。価格と使いやすさのバランスを重視しましょう。持ち運びの有無でノートかデスクトップかを選びます。
用途2：Word/Excelなどのオフィスソフト利用・レポート作成・オンライン授業
必要なスペック目安
- CPU：ミドルクラス（Intel Core i5、AMD Ryzen 5 程度）
- メモリ：8GB以上（快適性を求めるなら16GB）
- ストレージ：SSD 256GB以上
おすすめのパソコンタイプ
- モバイルノートパソコン（持ち運びが多い場合）
- 標準的なノートパソコン
- 省スペースデスクトップパソコン
選び方のポイント
複数のソフトを同時に使うこともあるため、CPUとメモリには少し余裕を持たせたいところです。画面サイズやキーボードの打ちやすさも確認しましょう。
用途3：写真・動画編集、デザイン制作
必要なスペック目安
- CPU：ハイクラス（Intel Core i7/i9、AMD Ryzen 7/9 程度）
- メモリ：16GB以上（本格的なら32GB以上）
- ストレージ：SSD 512GB以上（高速なNVMeタイプ推奨）
- グラフィックボード：専用GPU（NVIDIA GeForce / AMD Radeon）搭載推奨
おすすめのパソコンタイプ
- 高性能ノートパソコン（クリエイター向けモデル）
- デスクトップパソコン（拡張性重視）
- iMacなどの一体型パソコン
選び方のポイント
CPU、メモリ、グラフィック性能が重要です。特に動画編集は負荷が高いため、高性能なパーツを選びましょう。ディスプレイの色再現性もチェックポイントです。
用途4：PCゲームを楽しみたい場合
必要なスペック目安
- CPU：ハイクラス（Intel Core i7/i9、AMD Ryzen 7/9 程度）
- メモリ：16GB以上
- ストレージ：SSD 512GB以上（NVMeタイプ推奨、ゲームのインストール容量も考慮）
- グラフィックボード：高性能な専用GPUが必須（GeForce RTX / Radeon RXシリーズなど）
おすすめのパソコンタイプ
- ゲーミングデスクトップパソコン
- ゲーミングノートパソコン
選び方のポイント
グラフィックボードの性能が最も重要です。プレイしたいゲームの推奨スペックを確認しましょう。モニターのリフレッシュレートや冷却性能も重要になります。
これだけは押さえたい！パソコンの主要スペック解説
CPU：パソコンの「頭脳」
処理速度に直結する重要なパーツ。Intel社の「Core iシリーズ」やAMD社の「Ryzenシリーズ」が主流です。数字が大きいほど高性能になります。
- Core i3 / Ryzen 3：エントリー
- Core i5 / Ryzen 5：ミドル
- Core i7 / Ryzen 7：ハイエンド
- Core i9 / Ryzen 9：最上位
メモリ(RAM)：作業スペースの「広さ」
複数のアプリを同時に動かしたり、重い処理をしたりする際に重要。容量が大きいほど快適に動作します。
- 4GB：最低限（おすすめしない）
- 8GB：標準的（軽い作業ならOK）
- 16GB：快適（多くの用途におすすめ）
- 32GB以上：専門的な作業・ゲーム向け
ストレージ：データを「保存する場所」
OSやアプリ、写真・動画などのデータを保存します。速度が速い「SSD」と、大容量で安価な「HDD」があります。現在は起動や動作が高速なSSDが主流です。
- SSD：高速だが比較的高価。OSやアプリの起動が速い。最低256GBは欲しい。
- HDD：大容量で安価だが低速。データ保存用としてSSDと併用することも。
グラフィックボード(GPU)：映像処理の「専門家」
ゲームや動画編集など、高度な映像処理を行う際に重要。CPU内蔵のものと、独立した「専用GPU（dGPU）」があります。ゲームやクリエイティブ用途では専用GPU搭載モデルを選びましょう。
OS：パソコンを動かす「基本ソフト」
主に「Windows」「macOS」「ChromeOS」があります。
- Windows：最も普及しており、対応ソフトや周辺機器が豊富。
- macOS：Apple製品との連携がスムーズ。デザイン性や操作性に優れる。
- ChromeOS：動作が軽快で安価なモデルが多い。Web利用が中心なら選択肢に。
購入前にチェック！後悔しないための確認ポイント
- 画面サイズと解像度：用途や持ち運びに合わせて選ぶ。
- 重さとバッテリー駆動時間（ノートPC）：持ち運び頻度に合わせてチェック。
- キーボードとタッチパッド：長時間使うなら打ちやすさは重要。店頭で確認推奨。
- 接続端子（ポート）：USBの種類と数、HDMI出力の有無などを確認。
- Webカメラ・マイクの有無：オンライン会議などで必要か確認。
- 保証とサポート体制：万が一の故障に備えて確認しておくと安心。
まとめ：自分にぴったりのパソコンを見つけよう
パソコン選びは、まず「何に使いたいか（用途）」と「いくらまで出せるか（予算）」を明確にすることが最も重要です。
次に、それぞれの用途に必要なスペックの目安を参考に、候補を絞っていきましょう。スペック表の数字だけでなく、画面サイズや重さ、キーボードの使い心地なども考慮に入れると、より満足度の高い一台が見つかります。
この記事を参考に、焦らずじっくりと、あなたに最適なパソコンを選んでください。
