~最先端の光学技術の提供と科学教育・STEM支援活動を通じて、生命科学の発展と持続可能な生物多様性への理解促進に貢献~
カールツァイス株式会社のプレスリリース
~最先端の光学技術の提供と科学教育・STEM支援活動を通じて、生命科学の発展と持続可能な生物多様性への理解促進に貢献~
カールツァイス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:ヴィンセント・マチュー、以下 ZEISS)は、2026年8月8日(土)、国立科学博物館(東京都台東区上野公園)で開催された海洋生態系シンポジウム「海の環境と生き物をみんなで理解していく ~生きてるから死んでるまでを紡ぐ~」に登壇しました。

本シンポジウムは、海洋生態系をめぐる研究・活動について、研究者や専門家、非営利団体、企業などが分野を越えて情報を共有し、実証的な活動やシチズンサイエンスにつなげることを目的に開催され、当日は139名が参加しました。
■ 登壇の背景
ZEISSは1846年にドイツ・イエナで創業して以来、光学分野のパイオニアとして、研究・医療・産業などさまざまな領域に光学技術を提供してきました。また、カールツァイス財団がオーナーである財団所有企業として、短期的な利益だけではなく、科学の振興や社会への貢献を重視してきた歴史があります。
今回のシンポジウムには、海洋生態系の最前線で活動する研究者、専門家、非営利団体などが参加。その中でZEISSは企業の立場から登壇し、「企業は環境や生き物に対して、どのように関わることができるのか」を軸に講演しました。
その背景にあるのが、ZEISSがグローバルで展開する科学振興・STEM教育の取り組み「A Heart for Science」です。若い世代が自然やテクノロジー、科学の世界に触れ、自ら観察し、発見する機会を提供するグローバルボランティアプログラムで、現在、世界25カ国で600名以上のZEISS社員が活動に携わっています。
日本でも2025年から2026年にかけて、子どもや市民、社員を合わせて延べ210名がプログラムに参加。顕微鏡や双眼鏡などの光学機器を使い、自ら生き物を観察し、記録する体験を提供しています。
■イベントレポート
ZEISSからは、サステナビリティリードを務める田丸智浩が「生命のつながりを『みる』―環境と生き物をめぐるZEISSの教育普及活動―『A Heart for Science』」と題して講演。三宅島で行われている「三宅島クジラ鼻水プロジェクト」への協力をはじめ、明治神宮での土壌動物観察などの事例を交えながら、肉眼では捉えにくい小さな生命から大型海洋哺乳類まで、光学技術を通じて生命を「みる」ことが、生物多様性への理解や科学への好奇心につながるというZEISSの考えを紹介しました。
本リリースでは、シンポジウムで紹介したZEISSの取り組みについて、一部ご紹介します。
「みる、記録する、共有する」、科学への入り口をつくる光学技術
講演ではまず、ZEISSが「みる」という行為をどのように捉えているのかを紹介しました。
顕微鏡や双眼鏡などの光学機器は、それ自体はあくまで「デバイス」ですが、これまで見えなかった生命を可視化し、自らの目で観察することで、そこに「なぜだろう」「もっと知りたい」という好奇心が生まれます。海の中で起きている変化や、生き物同士のつながりは、日常生活の中ではなかなか実感できません。だからこそZEISSでは、単に目で見るだけではなく、触れる、感じる、さらには肉眼では見えない世界を想像するといった“五感を使った体験”を、科学と市民をつなぐ入り口として重視しています。

「みる、記録する、共有する」という一つひとつの行動の積み重ねが、自然や生態系を理解する手がかりとなり、将来的なシチズンサイエンスにもつながっていくという考えを伝えました。
ザトウクジラの「鼻水」から、海洋生態系の見えない情報を探る
その具体例として紹介したのが、三宅島で行われている「三宅島クジラ鼻水プロジェクト」です。
同プロジェクトでは、ザトウクジラが呼吸する際に放つブロー(噴気)をドローンによって採取し、そこに含まれるサンプルを分析する研究が進められています。ZEISSは光学技術や機器などを通じ、この研究活動に協力しています。

会場ではプロジェクトを紹介する動画を上映。普段は直接観察することが難しいクジラの生態について、研究者による一つひとつの観察や分析を積み重ねることで、これまで見えてこなかった生き物の姿や暮らしを理解できる可能性を紹介しました。
大型のクジラを観察する一方、その生命を理解するためには肉眼では見えない小さな世界にも目を向ける必要があります。ミクロからマクロまで異なるスケールの生命を「みる」ことが、生態系全体のつながりを理解することにつながります。
明治神宮の土の中にも広がる、知られざる生態系
講演では海洋生態系だけでなく、より身近な自然環境を「みる」取り組みについても紹介しました。
明治神宮で実施したプログラムでは、子どもたちが土壌に生息する小さな生き物を採取し、顕微鏡を使って観察。どのような生き物がいるのかを自ら調べました。
落ち葉などの有機物を分解する土壌動物は、生態系の豊かさを知るための一つの指標になります。普段歩いている森の足元にも、「生産者」「消費者」「分解者」による複雑な生命の循環が存在しています。

同様に海の中でも、植物プランクトンをはじめとする小さな生き物が生態系の土台を支えています。一見するとまったく異なる森と海も、小さな生命による物質循環と、それを基盤とする多様な生き物のつながりによって成り立っています。
こうした「普段は見えにくい存在」を実際に自分の目で確かめることで、生態系を抽象的な知識としてではなく、自分たちの身近に存在するものとして感じてもらうことを目指しています。
“見えにくい生命”との出会いを、科学への好奇心につなげる
講演の最後には、これらの活動の土台となる「A Heart for Science」への思いを改めて紹介しました。
ZEISSが目指すのは、専門家から知識を一方的に教わるだけではなく、子どもたちや市民が自分の目で見て、記録し、確かめる機会をつくることです。

企業単独でできることには限りがあります。一方で、光学技術を持つ企業だからこそ、これまで見えなかった生命との「出会い」を生み出すことができます。その出会いから生まれる小さな好奇心が、自然や科学への関心を育て、研究者と市民、科学と社会をつなぐきっかけになるとZEISSは考えています。
ZEISSは今後も、最先端の光学技術の提供と「A Heart for Science」をはじめとする科学教育・STEM支援活動を通じて、子どもたちや市民が自然を自ら観察し、考える機会を創出してまいります。そして、“見えにくい生命”と人々をつなぐ架け橋として、生命科学の発展と持続可能な生物多様性への理解促進に貢献してまいります。
■FMヨコハマ「Keep Green & Blue」にてシンポジウムおよびZEISSの取り組みをご紹介いただきます
本シンポジウムの模様が、FMヨコハマのラジオ番組「Keep Green & Blue」にて、2026年8月31日(月)から9月3日(木)までの4夜連続で紹介される予定です。
「Keep Green & Blue」は、海、山、川と豊かな自然に囲まれる神奈川県から、未来へ向けて、持続可能な社会を目指し活動している企業・団体・人々を紹介していく番組です。
今回の放送では、「海洋生態系シンポジウム」をテーマに、登壇者へのインタビューを交えながら、海洋環境や生態系をめぐるさまざまな研究・活動が紹介されます。
ZEISSからは、カールツァイス株式会社 サステナビリティリードの田丸智浩が取材を受け、9月1日(火)の放送でインタビューが紹介される予定です。シンポジウムの講演内容を踏まえて、光学技術を通じて“見えにくい生命”を可視化し、科学や生物多様性への理解につなげるZEISSの取り組みについてお話ししています。
放送後は、番組ブログでインタビュー音声も配信されます。
【番組概要】
放送局: FMヨコハマ
番組名: Keep Green & Blue
放送日時: 毎週月曜日~木曜日 21時50分~22時00分
パーソナリティ: MITSUMI
番組ブログ: https://www.fmyokohama.jp/keep/
※放送内容・日時は変更となる場合があります。
■海洋生態系シンポジウム概要
名称
海の環境と生き物をみんなで理解していく ~生きてるから死んでるまでを紡ぐ~
日時
2026年8月8日(土)
会場
国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
講演タイトル
生命のつながりを『みる』―環境と生き物をめぐるZEISSの教育普及活動―『A Heart for Science』
詳細
■「A Heart for Science」について
未来は若い世代の手の中にあり、研究活動はその未来を形作る道を拓くものです。
ZEISSは「A Heart for Science」を通じて、若い世代が自然やテクノロジーに興味を持ち、科学の世界への一歩を踏み出す機会を提供しています。社員によるボランティア活動を支えるため、グローバルでネットワークを構築するデジタルプラットフォームや、活動のためのプレイブック、優れたプロジェクトアイデアへの資金提供などの仕組みを整備しています。
■ZEISSについて
ZEISSは、1846年にドイツで創業した光学技術を用いた事業を多角的に展開する国際的なリーディングカンパニーです。日本には1911年に設立したカールツァイス株式会社、カールツァイスメディテック株式会社、カールツァイスビジョンジャパン株式会社の3つの法人があります。4つのセグメント(半導体製造技術、産業品質・研究、医療技術、消費者市場)で事業を展開し、売上高約120億ユーロのグローバル企業です。工業計測、品質保証、ライフサイエンス、材料研究、眼科、マイクロサージェリーなど、様々な分野で革新的なソリューションを提供しており、世界中で高い評価を得ています。2025年現在、売上高の15%を研究開発に投資しており、約46,600人の従業員、40の研究開発施設、約30の生産拠点、約60の販売・サービス会社を擁し、約50カ国で事業を展開しています。また、オーナーであるカールツァイス財団は、科学の振興を目的とするドイツ最大級の財団です。

