セーフィー、建設・製造現場の労働災害を防ぐ不安全行動検知AI「Ailytics(SF)」の本格提供を開始

クラウド録画×シンガポール発のAI解析、JR九州、大林組での実証を経て有効性を確認

セーフィー株式会社のプレスリリース

クラウド録画×シンガポール発のAI解析、JR九州、大林組での実証を経て有効性を確認

 クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島隆平、以下「セーフィー」)は、映像AI解析を開発・提供するシンガポール発スタートアップAilytics Pte Ltd.(シンガポール本社:代表取締役社長CEO Tan Wei Zhuang、以下「Ailytics」)と連携し、不安全行動検知AIソリューションの提供を開始します。本ソリューションは、セーフィーのクラウドカメラとAilyticsの映像AI解析技術を活用し、危険エリアへの侵入やヘルメットの未着用などの不安全行動を検知するものです。開発するにあたり、九州旅客鉄道株式会社(福岡県福岡市:代表取締役社長執行役員 古宮 洋二、以下「JR九州」)、株式会社大林組(東京都港区:代表取締役社長兼CEO 佐藤 俊美、以下「大林組」)の協力のもと、工事現場にて実証実験を行いました。人手による巡回や映像確認の負荷を軽減しながら、建設・製造現場における安全管理の強化と生産性向上に貢献します。

▼サービスイメージ動画

提供の背景

 建設・製造業では、労働災害の防止と深刻化する労働力不足への対応が喫緊の課題となっています。厚生労働省によると、2025年の労働災害による休業4日以上の死傷者数は135,333人となり横ばいで推移しています(※2)。今後も労働人口の減少が見込まれる中で、安全管理業務を担う人材の確保はますます難しくなると予想されています。

 一方で、近年はクラウドカメラの普及により、遠隔から現場状況を把握できる環境が整いつつあります。監視カメラの市場調査によると、クラウドカメラサービスとAI画像解析が成長を牽引しており、安全管理分野においても映像データの活用が広がっています(※3)。AI画像解析技術の進化に伴い、危険エリアへの侵入や安全装備の未着用などの不安全行動を自動で検知し、事故につながるリスクを早期に把握・対応する取り組みが広がりつつあります。工場やインフラ、建設分野においても、AIを活用した安全管理の高度化への期待が高まっています。

(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2025)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(54.3%)
(※2)厚生労働省:令和7年の労働災害発生状況を公表(2026年5月27日発表)

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73382.html

(※3)監視カメラ/システム国内市場に関する調査を実施(2025年)

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3982

提供の概要

 こうした安全管理ニーズの高まりを受け、セーフィーは2026年4月に戦略的業務提携を発表したAilyticsと連携し、セーフィーのクラウドカメラで取得した映像をAilyticsのAI技術で解析する不安全行動検知AIソリューションの実証実験を進めてきました。このたび、建設・製造現場における有効性が確認できたことから、正式に提供を開始します。

  • 「Ailytics(SF)」が提供する5つの不安全行動検知

 吊り荷下検知 / 立入検知 / 重機近接検知 / 装備品未着用検知 / 速度超過検知

  • 危険な状況を自動で検知する不安全行動検知AIソリューション

 吊り荷下エリアを含む立ち入り禁止エリアへの侵入、重機への近接、ヘルメットの未着用など5種類の不安全行動や危険な状況をAIが24時間体制で自動検知します。安全管理者による現場巡回や映像確認を補完する仕組みとして活用でき、広範囲の現場や複数現場を同時に管理する場合でも、危険な状況の見逃し防止を支援します。人の目だけでは把握しきれないヒヤリハットやリスクの兆候を継続的に検知することで、事故発生前の早期対応や再発防止につなげることが可能です。

  • 危険な状況の「自動通知・動画切り出し機能」

 AIが危険な状況を検知した際、その前後5秒間の映像を自動で切り出し管理者へ通知します。現場管理者は、離れた場所にいても発生した事象を即座に確認できるため、迅速な是正指示や関係者への共有が可能になります。また、膨大な録画映像の中から該当シーンを探し出す必要がなくなるため、確認業務の負荷軽減にも貢献します。切り出された映像は、安全教育や事故事例共有の教材として活用することもできます。

  • 現場ごとの安全状況を可視化する「ダッシュボード機能」

 検知されたアラートやインシデントはダッシュボード上で一覧表示され、発生件数や発生傾向を時系列で確認することができます。複数現場を管理する場合でも、それぞれの現場でどのような危険が発生しているかを一元的に把握できるため、重点的に対策すべきリスクの特定や改善状況の確認に活用できます。これにより、経験や勘だけに頼ることなくデータに基づいた安全管理や継続的な改善活動を推進することが可能になります。

実証実験の概要~JR九州

  • 実施場所:鉄道架道橋の新設工事現場

  • 実施期間:2025年10月1日〜11月30日の計61日間

  • 対応機器:「Safie GO PTZ」(2台)「Ailytics(SF)」(2件)

  • 実施目的:

    • 不安全行動を検知し、安全管理を高度化する

      鉄道工事の三大労災である触車・感電・墜落を防ぐため、線路内への立ち入りやヘルメットなどの安全具の着用状況を検知・確認

    • アラート通知を活用し、管理業務を省力化

      遠隔確認により現場訪問回数を削減

      作業確認時には「Ailytics(SF)」が抜粋した録画映像を用いて振り返りを省力化

    • 安全意識の向上

      現場担当者や上司が即座に映像を確認・共有できる体制を構築
      遠隔からの確実なバックアップにより、現場全体の安全に対する当事者意識を高め、不安全要素を未然に防止する仕組みを強化

九州旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部 建設工事部施設課 課長 山崎 一之さまコメント

 JR九州では、営業線やこれに近接する鉄道工事において、安全確保を最優先に設計管理を行っています。とりわけ、建設業界全体の労働力不足や技術者の高齢化が進む現代において、限られた人員で効率的かつ安全に現場を管理する体制の構築が急務です。

 これまで、Safie(セーフィー)を活用し、遠隔から現場の施工状況や安全環境を確認できる体制を整備してきました。この取り組みにより、現場訪問に伴う移動負担が軽減されたほか、複数現場の映像を一元管理することで、「現場担当者だけでなく管理者なども含めた、複数人による多角的な確認による安全性向上」を実現しています。さらに、高所や重機周辺といった危険箇所の状況も離れた場所から安全に把握できるようになり、現場と事務所が一体となった安全管理体制の強化にむけて効果を実感しています。

 今回の「Ailytics(SF)」の不安全行動検知AIソリューションを活用した実証実験では、危険領域への立ち入りを高精度に自動検知できることを確認しました。これにより、膨大な録画データから該当シーンをさかのぼって探す必要がなくなり、確認作業の大幅な省力化と安全管理の高度化への可能性を感じました。今後は、現場状況に応じて危険エリアを自動認識する機能に加え、ソフトウェアのアプリ化によるスマートフォンやスマートウォッチへのプッシュ通知機能など、よりタイムリーに現場へフィードバックできる仕組みへの進化を期待しています。労働力不足のなかでも現場の高い安全性を維持することを支援する、安全管理支援ソリューションとして、セーフィーの今後の発展に期待を寄せています。

実証実験の概要~大林組~

  • 実施場所:仙台市役所建築JV工事事務所

  • 実施期間:2026年2月1日~2026年5月31日(計120日間)

  • 対応機器:「Safie GO PTZ」(3台)「Ailytics(SF)」(3件)

  • 実施目的:

    • 現場の安全管理を高度化および現場監督の負担を軽減するため
      ・人の目だけではカバーしきれない範囲をAIで補完し確認

      ・「吊り荷直下への侵入」「重機近接」「立ち入り禁止エリアへの侵入」を検知し、
       その映像を協力会社も含む関係者への安全教育に活用することで、不安全行動の削減を図る

      ・現場の安全巡視業務の削減にも貢献

    • 不安全行動を可視化し、将来的な他現場展開の可能性を検証するため
      ・AIによる不安全行動の自動検知を通じて現場に潜在する危険を可視化
      ・検知データを蓄積・分析し、危険行動の傾向把握や継続的な安全改善活動に活用

株式会社大林組 建築本部 本部長室 生産企画部 次世代技術推進課 課長 平井 智也さまコメント

 大林組では、建設現場における「災害ゼロ」と「職員の生産性向上」の実現に向け、AIをはじめとする新技術の活用を積極的に推進しています。一方で、現場の職員は安全管理や品質管理などの重要な業務を担っており、その職員が新たなシステム開発や複雑な設定を必要とするソリューションは導入・定着のハードルが高いという課題があります。その点、本ソリューションは機能が明確にパッケージ化されており、既存のネットワークカメラを活用しながらクラウド上で利用できるため、現場にとって導入しやすい仕組みであると感じました。

 今回の実証では、「吊り荷下への立ち入り検知」をはじめとした3つの機能を検証し、現場監督が常に監視していない状況下においても的確に検知できることを確認しました。建設現場では、現場監督が常に現場全体を見続けることは難しく、人の目だけでは把握しきれないリスクも存在します。本ソリューションは、そのような潜在的な危険を可視化し、安全管理を補完する仕組みとして大きな可能性を感じています。最終的な目的は労働災害をなくすことであり、危険な傾向を早期に把握し、現場全体で共有することで次の安全対策につなげられると考えています。

 今後は、AIの検知率・再現率のさらなる向上に加えチャットツールとのリアルタイム連携など、より現場運用に即した機能拡充に期待しています。また、複数の現場で活用が進むことで現場規模や工種ごとの危険傾向を把握できるようになれば、本支店の安全部による安全パトロールや安全指導の高度化にもつながると考えています。本ソリューションが建設業界全体で活用され現場の安全性向上と業務効率化を支えるとともに、若い世代にとっても魅力的で働きやすい建設業の実現に貢献することを期待しています。

今後の展開

 セーフィーは「Ailytics(SF)」の本格提供にあたり、AIソリューションのラインナップ拡充を通じて現場の安全管理業務を高度化し、危険の「検知」から、事故の「予測」「未然防止」へと安全管理の在り方そのものを進化させていきたいと考えています。これからも、建設・製造業界をはじめとするあらゆる現場の「現場AX(AI Transformation)」を加速してまいります。

クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」とは

 Safieはカメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービスシェアNo.1のサービスです。

 「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、人々の意思決定に映像をお役立ていただける未来を創造し、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。

 我々は「映像データであらゆる産業の”現場”をDXする」というビジネスコンセプトを掲げ、小売、土木・建築、製造、医療などのあらゆる現場のDXを率先して推進しています。

 セーフィーは、データガバナンスに関する下記指針を遵守すると共に、ステークホルダーの皆様と協調して啓発活動にも取り組んでおります。また、社外有識者よりプライバシー保護などに関する助言を受けながら、指針及び実務上の運用基準の見直しを行っております。

データガバナンスに関する取り組み

データ憲章(2022年4月1日発行)

映像から未来をつくる

【セーフィー株式会社の会社概要】

所 在 地 東京都品川区西品川1-1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー

設 立 2014年10月

代 表 者 佐渡島 隆平

事業内容 クラウド録画・映像管理プラットフォーム『Safie(セーフィー)』の運営

サービスサイトU R L https://safie.jp/

コーポレートサイトU R L https://safie.co.jp/

採用ページ https://safie.co.jp/teams

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