〜研究開発・社会実装フェーズを経て、事業拡大フェーズへ。ヘルスケア領域および空間・音響領域の事業拡大とグローバル展開を本格加速〜
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社のプレスリリース
〜研究開発・社会実装フェーズを経て、事業拡大フェーズへ。ヘルスケア領域および空間・音響領域の事業拡大とグローバル展開を本格加速〜
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長:落合陽一、代表取締役社長:村上泰一郎、以下「PxDT」)は、インキュベイトファンドをリード投資家とするシリーズDラウンドにおいて、第三者割当増資、ベンチャーデット、および商工組合中央金庫をアレンジャーとするシンジケートローンを通じて、総額約33億円の資金調達を実施しました。
PxDTは創業以来、紆余曲折を経ながら波動制御技術を軸に事業ポートフォリオを進化させ、現在はヘルスケア領域、および空間・音響領域を中核に、大手事業会社との共創を通じて複数の研究成果の社会実装を進めています。
本調達を契機に、当社は研究開発・社会実装フェーズで築いた事業基盤を土台として、事業拡大フェーズへと本格的に移行します。調達資金は、既存事業の成長加速、新たな事業領域への展開、グローバル市場での事業開発に充当することに加え、一部を有利子負債の返済に充当することで財務基盤の強化を図ります。

■ 背景:研究開発の社会実装から、事業としての本格展開へ
PxDTは2017年、筑波大学発のR&D企業として、波動制御技術と計算機科学を基盤に創業しました。創業以来、『「社会的意義」や「意味」のあるものを連続的に生み出す孵卵器となる』をミッションに掲げ、波動制御技術を軸に事業ポートフォリオを進化させ、現在はヘルスケア領域、および空間・音響領域で事業を展開しています。
この9年間で累計108件を超えるR&Dテーマに取り組み、特許出願は国内238件・海外38件、特許登録は国内43件・海外5件を数えます。こうした技術基盤を背景に、塩野義製薬、インフロニア・ホールディングス、オカムラをはじめとする大手事業会社との事業共創が進み、技術の社会実装が着実に広がっています。
今回の調達は、研究開発・社会実装フェーズで築いた事業基盤を土台に、事業拡大フェーズへ移行するためのラウンドと位置付けています。既存事業の成長加速、新たな事業領域への展開、グローバル市場への展開に投下し、次の成長ステージへと進みます。
■ PxDTの事業展開:ヘルスケア領域と空間・音響領域の2領域を拡大へ
2つの事業領域は、いずれも波動制御技術という共通の技術基盤から派生しながら、市場特性・ビジネスモデル・成長の時間軸が異なります。この構造により、安定したキャッシュ・フロー創出と高成長の追求を同一の技術基盤上で両立させる独自の事業ポートフォリオを構築しています。今回の調達を機に、両領域の競争優位性をさらに強化し、事業拡大とグローバル展開を本格化させてまいります。

ヘルスケア領域
波動制御技術を人体領域に応用し、新たなアプローチで健康課題に取り組む領域です。超音波技術を活用した頭皮ケアデバイス「SonoRepro」、ガンマ波サウンドケアデバイス「kikippa」など、波動制御技術ならではのプロダクトを展開しています。
塩野義製薬をはじめとする事業会社との共創、および産学連携スキームを通じたアカデミアとの研究成果の事業化を推進しており、中長期的に大きな成長を生み出すドライバーとして位置づけています。
空間・音響領域
波動制御技術を空間設計に応用し、オフィス・施設・建築現場における音環境やコミュニケーションの課題を解決する領域です。会話の見える化を実現するコミュニケーション可視化ソリューション「VUEVO」「VUEVO Display」や、建設DXソリューション「TOTTARROW」などのプロダクトを展開しています。
インフロニア・ホールディングスやオカムラをはじめとする大手事業会社との事業共創を通じて、技術のソリューション化と横展開を進めています。今後はこの領域で確立した事業共創の型を新たな産業領域へと応用し、事業ポートフォリオを拡大してまいります。
■ 成長実績:研究開発フェーズの成果が、事業拡大フェーズへの確かな手応えに
【研究開発から事業化への循環】
創業以来、累計108件のR&Dテーマで研究開発に取り組み、うち16件が製品・サービス化。特許出願は国内238件・海外38件、特許登録は国内43件・海外5件に上ります。研究開発を継続しながら、事業化との両輪で稼働しています。

【売上の成長加速】
事業化フェーズの本格化に伴い、売上成長が加速しています。
2024年4月期は前年比141%、2025年4月期は175%と2期連続で40%超の成長を実現し、研究成果が事業として立ち上がり、売上を牽引するフェーズへ移行しています。

■ 資金使途:事業拡大フェーズへの成長投資および財務基盤の強化
本調達資金は、事業拡大フェーズへの成長投資を中心に、一部を財務基盤の強化を目的とした有利子負債の返済に充当します。主な資金使途は以下のとおりです。
1. 既存事業の成長投資:販路拡大、導入支援体制の強化、顧客基盤の拡大
2. 研究開発投資:波動制御技術を軸とした研究開発の加速および新製品開発
3. グローバル展開:海外市場における事業開発、パートナー連携、導入実績の創出
4. 財務基盤の強化:有利子負債の返済
■ 投資各社コメント
インキュベイトファンド株式会社
ジェネラルパートナー 井原 昌史 様
ピクシーダストテクノロジーズは、波動制御というコアテクノロジーを基に、社会課題の解決につながる革新的な製品を生み出し続けています。大手企業との共同開発を起点に連続的に事業を立ち上げ、横展開を行う手法が、ディープテック企業でありながら早期の投資回収を可能とし、多様な事業ポートフォリオの構築に成功しています。村上社長の強力なリーダーシップのもと、足元では複数の主力製品が拡販フェーズに入っており、企業としての更なる飛躍と変革の局面を迎えつつあります。こうしたタイミングでご一緒できることを大変光栄に感じており、同社の一層の発展に貢献できるよう強力にサポートしてまいります。
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
取締役パートナー 中野 慎三 様
プリンシパル 山下 亮 様
ピクシーダストテクノロジーズは2017年会社設立以来、音・光・電磁波といった波動を制御する独自技術を事業成果へと結びつける力を着実に磨き込んできました。アカデミアとの共同R&Dを起点に事業機会を創出し、そこからプロダクト化・横展開へつなげる組織力・事業開発力は、同社ならではの大きな強みであると考えています。足元では、複数プロダクトにおいて販売・導入実績が蓄積され、技術検証・製品化の段階から、量産化・販売拡大を通じて本格的に売上成長を追求するフェーズへ移行しています。今後のパイプラインにも大きな拡張余地があることから、今回のタイミングが同社の成長を後押しする好機であると判断し投資いたしました。同社にとって非常に重要なこのタイミングで共走できることを嬉しく思うと同時に、同社のさらなる飛躍を力強く支援してまいります。
株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
投資事業部 パートナー 松永 将幸 様
ピクシーダストテクノロジーズ社に出資させて頂くことができ、大変光栄に思います。
波動制御技術をコアとしつつ、多くの事業会社様と複数のプロダクトを社会実装し続ける、事業開発力と推進力に強く感銘を受けました。
また、非上場化から更なる飛躍を目指すタイミングに旧知の村上社長とご一緒できることにも喜びを感じています。
我々は福岡・九州に地盤を持つ地域金融グループとして、同社の技術やプロダクトが地域のビジネスや医療、教育や行政の現場で更にご活用いただけるようご支援して参ります。
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ
代表取締役COO 安元 淳 様
Manager 今井 康貴 様
ピクシーダストテクノロジーズ社は、独自技術を研究開発に留めることなく、大企業との連携を通じて革新的な事業やプロダクトへと昇華してきた点に大きな魅力を感じています。特にヘルスケアやDXの領域では、社会課題に根差したソリューションとして着実に実績を積み上げており、今後のさらなる成長を期待しています。
NTTドコモグループは、テクノロジーとビジネスをつなぎ、パートナーの皆さまとともに新しい価値の創造に取り組んでいます。本出資を契機に同社との連携を深めることで、多様な領域での共創、事業化および社会実装の実現を共にめざしてまいります。
岡野バルブ製造株式会社
代表取締役社長 岡野 武治 様
当社は長年、火力発電所や原子力発電所のバルブの製造や保守点検を担ってきました。現在、弊社だけでなく業界全体で現場の高齢化や人手不足が課題になってきています。特に熟練の職人が五感で培った技術や経験をどう引き継いでいくかは切実な課題です。
PxDTを評価したのは、最先端の波動制御技術やデジタル技術が建設現場で実用化されている点です。今後は電力などのプラントの保守・点検含めた様々なフィールドでも実用化できるのではないかとも期待しています。
弊社が長年培ってきた技術や知見とPxDTが持つ最先端技術の融合によって、日本のものづくりのさらなるアップデートに寄与する挑戦を続けてまいります。
株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ
取締役投資部長 石元 玲 様
ピクシーダストテクノロジーズ(PxDT)は、日本のディープテックを代表するスタートアップという文脈では、もはや語り切れない存在だ。 彼らが向き合っているのは「グローバルなアンメット・ニーズ」。“波動制御”という独自技術を用いて、社会実装までやりきっている。 「iwasemi」「SonoRepro」「kikippa」「VUEVO」「KOTOWARI」。彼らが生み出したプロダクトは、グローバルなアンメットへの執着をベースに、技術が社会へ接続した結果、生まれたものだ。 しかし彼らの本質的な価値は、アンメットを解き続けられる”構造”そのものを発明し、連続的に社会実装へ変換し続けられる点にある。 もし日本のディープテック業界にアンコンシャス・バイアスが存在するなら、PxDTは、その“限界”そのものを書き換えてくれるだろう。
株式会社商工組合中央金庫
執行役員スタートアップ営業部長 髙橋 幸一 様
我々商工中金にとって、ピクシーダストテクノロジーズとの歩みは、スタートアップビジネスにおけるアイデンティティそのものです。
誰よりも先んじて未知の領域へ踏み出し、自ら泥を被ることを厭わずイノベーションを体現する彼らの姿勢は、まさに時代の先駆者と呼ぶに相応しいものです。周囲の評価に左右されず、ひたむきに研究と社会実装に打ち込む彼らの情熱こそが、今の私たちを突き動かす原動力となっています。
共に苦難を乗り越え、共に未来を描く。商工中金は、今後もピクシーダストテクノロジーズの最も近い戦友として、その挑戦を支え続けます。
彼らが起こす奇跡を、私たちは誰よりも信じています !!!
Remember Pixie !!!
あおぞら企業投資株式会社
代表取締役社長CEO 久保 彰史 様
この度、ピクシーダストテクノロジーズ社の資金調達に参画できましたことを、大変嬉しく思っております。同社は、独自の波動制御技術を軸とした社会課題の解決に直結するプロダクトを、開発から社会実装まで一気通貫で進められている点を高く評価しております。
ピクシーダストテクノロジーズ社は、発明に近いプロダクトを今後も切れ目なく開発し、当該プロダクトを通じて全く新しいユーザー体験を提供することで、更なる社会課題を解決していく会社だと認識しております。
今回の資金調達を起点に、一層の高い成長を期待すると共に、あおぞら企業投資・あおぞら銀行グループとしても、同社の成長を支援してまいります。
■ 事業共創パートナーコメント
インフロニア・ホールディングス株式会社
取締役 代表執行役社長 兼 CEO 岐部 一誠 様
ピクシーダストテクノロジーズは創業以来、先端技術の社会実装という難題に挑み続け、着実に事業基盤を構築されてきました。特に、ヘルスケアおよび空間・音響の領域における共創の取り組みは、同社の大きな強みであると評価しています。
当社においても、配筋検査支援ソリューション「TOTTARROW(トッタロー)」や音響制御技術「iwasemi」を通じた協業を通じ、同社の技術の独自性と、それを現場に届ける実行力の高さを実感してまいりました。
今回の資金調達は、事業拡大フェーズへの重要なマイルストーンであると捉えています。同社のさらなる成長を期待するとともに、既成概念にとらわれない価値創出に挑み続ける姿勢は、当社が目指す「総合インフラサービス企業」としての在り方とも強く共鳴するものです。今後も連携を深め、インフラの可能性を共に広げてまいります。
塩野義製薬株式会社
執行役員・DX推進本部長 三春 洋介 様
ピクシーダストテクノロジーズ社の波動制御技術は、人の知覚や行動に働きかける新しいアプローチとして、ヘルスケア領域における課題解決の可能性を大きく広げるものと考えています。これまでの協業においても、「音で認知症に挑め!」のキーフレーズのもと、「ガンマ波サウンド」の共同開発を軸として、真摯な情熱と社会的使命感を持ち、柔軟な開発力と実装力により価値創出を共に進めてまいりました。今後も両社の連携を通じて、社会全体への新たな貢献につながることを期待しています。
株式会社オカムラ
執行役員 佐藤 直史 様
この度のピクシーダストテクノロジーズ様の資金調達を心よりお祝い申し上げます。
オカムラは“人が活きる社会の実現”に向け、需要創出型の課題解決を掲げ、多くのパートナーと継続的に共創しています。
その中でピクシーダストテクノロジーズ様はアカデミア発技術を起点とした迅速な検証と実装力、ハード・ソフト統合設計、ユーザー体験まで踏み込み、継続的に新規事業を社会実装している独自性が際立ちます。
共同プロジェクトでは、働く空間のコミュニケーションと生産性を可視化するソリューションを開発し、人とAIの共働を実現することを目指して推進しております。
今後も両社の技術的信頼関係を基盤に、人を中心とした働き方と空間を支える新しいソリューションを生み出せることを期待しております。
■ 経営陣コメント
代表取締役会長 落合 陽一
今回の調達は,現実にもう一度向き合うための資本だと受け止めています.
公開市場を含む資本市場との往還を経て,会社はなお現実に鍛えられる途上にあります.
会社は思想そのものではなく,思想が現場に触れ,削れ,製品となり,売上となり,なお使われ続ける形を探す場所です.
PxDTが問われるのは,理念の大きさや先進性ではなく,波動制御が身体・空間・産業の中で反復される必然性を持てるかどうかです.
これまでの道程を信じ,支えてくださった投資家,金融機関,事業共創パートナー,顧客,ユーザー,社員の皆さまに心より感謝します.
その信頼に,現場で使われ続ける技術と事業で応えていきます.
代表取締役社長 村上 泰一郎
研究開発から社会実装へ、そして社会実装から事業拡大へ。当社はいま、創業以来最も重要な転換点にいます。 波動制御技術を軸に9年間積み上げてきた研究成果と事業共創の蓄積が、ついに事業として立ち上がり始めました。ここを一つの通過点として、ヘルスケア領域で人々の健康課題に新しい答えを出し、空間・音響領域で働く場と暮らす場を変え、そして日本で築いた技術・実績を世界へと展開していく。このチャレンジのための極めて重要な資金調達を実現できたことを、心から嬉しく思います。
そしてこれまで長きにわたり支えてくださった皆さまに改めて感謝申し上げます。皆さまの期待に、事業成長という結果でお応えします。
■ ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について
ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学(コンピュータサイエンス)と、音や光などを自在に操る独自の波動制御技術の融合により、コンピュータと非コンピュータが不可分な環境を構築し、言語や現象、アナログとデジタルといった二項対立を循環的に超えていく「デジタルネイチャー」の到来を見据えています。 私たちは、現在、波動制御技術をメカノバイオロジーや視覚・聴覚・触覚への介入・補助をする「ヘルスケア」領域と、メタマテリアル(材質ではなく構造で特性を生み出す技術)やオフィス・工事現場等の課題解決のために適用する「空間・音響」領域の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開しています。 急速に進化していくコンピュータに対して、私たち生物の身体(ハードウェア)の進化は非常に遅く、その差はますます開こうとしています。ピクシーダストテクノロジーズはこの両者の間をうまく調停し、生活に対してよりよい価値を生み出し続けます。
URL:https://pixiedusttech.com/
– 記載されている会社名、ロゴ、システム名、商品名、ブランド名などは、各社の商号、登録商標、または商標です。
– この文書は当社の資金調達に関して一般に公表するための記者発表文であり、日本国内外を問わず一切の投資勧誘又はそれに類する行為のために作成されたものではありません。

