【調査結果】公共WiFi利用者の約4割が個人情報を扱う操作を経験、約8人に1人が不安体験

知らないまま使っていない?日常に溶け込む公共WiFiの不安と落とし穴

プラスト株式会社のプレスリリース

知らないまま使っていない?日常に溶け込む公共WiFiの不安と落とし穴

外出先でのスマートフォン利用が日常化する中、カフェや駅、商業施設などで利用できる「公共WiFi」は、誰もが一度は使ったことのある身近な通信手段となっています。一方で、利便性の高さとは裏腹に、安全性やセキュリティ面に対する不安を感じている人も少なくありません。

今回はポケットWiFiレンタルサービスを手掛けるWiFiGO!と共同で全国の20~59歳の男女500名を対象に「国内での公共WiFi利用に関する実態調査」を実施しました。

<記事等のご利用にあたって>

本リリースの内容を引用・転載いただく際は、以下の対応をお願いいたします。
・引用元を「WiFiGO!とプラスト株式会社の共同調査」と明記

・WiFiレンタルサービス(https://wifigo.jp/)へのリンクを設置

・該当記事(https://wifigo.jp/magazine/wifi-report-2/)へのリンクを設置

本記事では、調査結果から見えてきた公共WiFiの利用実態・リスク認識・実際の不安体験について詳しく解説します。

■ 調査概要

調査名:国内での公共WiFi利用に関する実態調査

調査手法:インターネットアンケート

調査期間:2025年12月7日~12月15日

調査対象:全国の20歳~59歳の男女

有効回答数:500件 

 

質問内容:

質問1:公共WiFiをどのくらいの頻度で利用していますか?

質問2:公共WiFiを利用する場所をすべて教えてください。

質問3:公共WiFiの危険性をどの程度理解していますか?

質問4:外出先のスマホで行ったことのある行動をすべて選んでください。

質問5:外出先でスマートフォンの利用中に「不安・ヒヤッとした」経験はありますか?

質問6:(経験がある方に)どんな内容でしたか?

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。 

※設問によっては複数回答を認めているため、回答の合計が100%を超える場合があります。

■公共WiFiは「使わない」が約半数。日常利用には定着していない実態が明らかに

まず、公共WiFiの利用頻度について質問したところ、48.6%が「公共WiFiを使わない」と回答しました。

「ほぼ毎日(11.4%)」「週に数回(11.0%)」「月に数回(11.6%)」と、一定の頻度で利用している層は見られるものの、「年に数回(17.4%)」を含めても、日常的に公共WiFiを利用している人は少数派であることが分かります。

ほぼ毎日:11.4%

週に数回:11.0%

月に数回:11.6%

年に数回:17.4%

使わない:48.6% 

カフェや駅、商業施設など、公共WiFiを利用できる環境は年々拡充していますが、今回の調査結果からは、利用可能な場所が増えている一方で、公共WiFiが日常的な通信手段としては必ずしも定着していない実態が明らかになりました。

■公共WiFiの利用場所は「生活圏」と「移動中」に集中。身近な場所ほど利用される傾向

 

公共WiFiを利用する場所について質問したところ、カフェや商業施設、宿泊施設など、日常生活や移動の延長線上にある場所での利用が多いことが明らかになりました。特別なシーンではなく、外出中の空き時間や移動の合間など、身近な場面で公共WiFiが利用されている実態がうかがえます。

カフェ:48.6%

商業施設:46.7%

ホテル・宿泊施設:44.0%

駅・空港:34.2%

旅行先:27.2% 

また、自由回答では、病院やコンビニ、学校、電車内、道の駅、カラオケなどが挙げられ、「少しの間だけインターネットを使いたい」といった、一時的な通信ニーズが多く存在していることが分かりました。

これらの結果から、公共WiFiは長時間じっくり利用する通信環境というよりも、外出先で必要なときに短時間利用される「つなぎの通信手段」として使われている傾向が強いと言えます。

■公共WiFiの危険性は「知っているつもり」が多数派。理解は表面的にとどまる傾向

公共WiFiの危険性についてどの程度理解しているかを質問したところ、「理解している」「なんとなく理解している」と回答した人はあわせて約8割にのぼりました。一見すると、多くの人がリスクを認識しているように見える結果です。

しかし内訳を見ると、「理解している」は23.7%にとどまり、「なんとなく理解している」が52.9%と半数以上を占めています。一方で、「あまり理解していない」「全く知らない」と回答した人も合計で23.4%存在し、危険性に対する理解度には大きな差があることが分かります。

 

理解している:23.7%

なんとなく理解している:52.9%

あまり理解していない:18.7%

全く知らない:4.7% 

今回の結果から、多くの人が「公共WiFiは危ないかもしれない」という漠然としたイメージは持っているものの、具体的にどのようなリスクがあるのか、どの行動が危険につながるのか、またどのような対策を取るべきかまで理解している人は少数派であることがうかがえます。

「危険だとは聞いたことがあるが、詳しくは分からない」という状態のまま公共WiFiを利用しているケースも多く、この理解の曖昧さが、外出先で利便性を優先した安易な利用につながっている可能性も考えられます。

前問で明らかになった、短時間かつ利便性を重視した利用シーンとあわせて考えると、リスクを十分に理解しないまま通信を行ってしまう構造的な課題が存在していると言えるでしょう。

■公共WiFi利用中に「個人情報に関わる操作」を行っている人が約4割。利便性の裏に潜むリスク

外出先でスマートフォンを利用する際に、実際に行ったことのある操作について質問したところ、公共WiFi環境下であっても、個人情報や金銭情報に関わる行動を経験している人が少なくないことが明らかになりました。

特に、SNSへのログイン(28.6%)をはじめ、ID・パスワードの入力(16.2%)、オンラインショッピングにおける個人情報入力(12.6%)など、アカウント情報や個人情報に直接関わる操作を行っている人が一定数存在しています。さらに、ネットバンキングの利用(9.8%)やクレジットカード情報の入力(6.8%)といった、金銭的リスクを伴う行動も確認されました。

SNSログイン:28.6%

ID・パスワード入力:16.2%

オンラインショッピング(個人情報入力):12.6%

ネットバンキング利用:9.8%

クレジットカード情報入力:6.8%

重要な操作はしていない:58.0% 

これらの結果から、公共WiFi環境下であっても、約4割の人が個人情報や金銭情報に関わる操作を経験していることが分かりました。

こうした行動は、なりすましWiFiへの接続や通信内容の盗聴、偽サイトへ誘導するフィッシングなどのリスクに直結する可能性があります。

前問で示されたように、「危険性はなんとなく知っているが、具体的な対策までは理解していない」層が多数を占めている状況を踏まえると、リスクを十分に認識しないまま重要な操作を行ってしまっている利用実態が浮き彫りになったと言えるでしょう。

■約8人に1人が、外出先で「不安・ヒヤッとした」経験を実感。見過ごせない実体験の声

外出先でスマートフォンを利用する中で、「不安を感じた」「ヒヤッとした」経験があるかを質問したところ、13%が「ある」と回答しました。

一見すると少数に見える割合ですが、これは約8人に1人が、実体験として不安や違和感を覚えたことがあることを意味します。多くの人が「特に問題はなかった」と感じている一方で、一定数は実際に恐怖や不安を感じる場面に直面していることが分かります。

実際に多かった「不安・ヒヤッとした」体験内容

続いて、「不安・ヒヤッとした」体験の具体的な内容を自由回答で聞いたところ、公共WiFi利用時に起こりやすい典型的なリスクが多く挙げられました。

■多かった声の傾向

・謎のログイン通知・不正ログインの疑い

・怪しいWiFi名・正規と紛らわしい偽アクセスポイント

・見知らぬ広告や警告画面の突然表示

・フィッシングメール・不審な請求通知

・画面ののぞき見や情報漏えいへの不安 

 

■実際の声(一部抜粋)

「ホテルWiFiと一文字だけ違うSSIDが表示された」

「ログインしていないサービスからログイン通知が来た」

「あやしいWiFi名から接続要求があった」

「公共WiFiだと思って接続しそうになったが、名前が怪しかった」

「身に覚えのない請求画面が突然表示された」

「急いでいたので、詐欺メールと思わずにデータを入力しそうになった」

「後ろの人が自分のスマホの画面を見てメモしていた」

「見知らぬ外国語の広告が表示された」

「安全でないサイトと表示された」

「フィシングメールが届いて返信してしまった」 

これらの自由回答からは、実際に被害に遭ったかどうかにかかわらず、「何かおかしい」「危険かもしれない」と感じた瞬間が、強く印象に残っていることがうかがえます。

正規のWiFiと見分けがつきにくい表示や、突然届く通知・警告画面などは、知識があっても判断が難しく、誰にとっても身近なリスクであることを示す結果と言えるでしょう。

■まとめ

今回の調査から、公共WiFiはカフェや商業施設、駅・空港など、外出先の身近な場所で利用されている一方、日常的な通信手段としては必ずしも定着していない実態が明らかになりました。約半数が「公共WiFiを使わない」と回答しており、安全性への不安が利用をためらう要因となっていることがうかがえます。

また、危険性については約8割が「理解している」「なんとなく理解している」と回答したものの、具体的なリスクや対策まで把握している人は少数派でした。その結果、公共WiFi環境下でもSNSログインやID・パスワード入力、オンラインショッピングなど、個人情報に関わる操作を行っている人が約4割にのぼることが分かりました。

さらに、約8人に1人が外出先で「不安・ヒヤッとした」経験をしており、自由回答からは、偽アクセスポイントや不正ログイン通知、フィッシングなど、実際に違和感や恐怖を覚える場面が数多く存在していることが浮き彫りになっています。

これらの結果から、公共WiFiは利便性の高いインフラである一方、利用者の理解や対策が追いついていない状況が依然として残っていると言えるでしょう。外出先での通信においては、「つながるかどうか」だけでなく、「安心して使えるか」という視点が、今後ますます重要になることが示唆される調査結果となりました。

<記事等のご利用にあたって>

本リリースの内容を引用・転載いただく際は、以下の対応をお願いいたします。
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【クロスデータ株式会社について】

クロスデータ株式会社は、海外でも安心・快適に通信できる環境を提供するポケットWiFiレンタルサービス「WiFiGO!」を運営しています。

所在地: 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-4-1 東新宿ビル5F
電話番号: 03-6709-9395
URL: https://wifigo.jp/

【プラスト株式会社について】

プラスト株式会社は、WEB制作・WEBマーケティング・調査型PRを通じて企業の認知拡大を支援しています。

本社所在地: 〒106-0047 東京都港区南麻布2-2-25 axis南麻布2F
電話番号: 03-5439-5825
URL: https://www.plus-t.co.jp/
事業内容: WEB制作/WEBマーケティング/調査型PR

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