遭難事故を教訓に、行方不明防止と安全対策を強化
AUTHENTIC JAPAN株式会社のプレスリリース
遭難事故を教訓に、行方不明防止と安全対策を強化
山や海での行方不明者の位置を特定する捜索サービス「ココヘリ」を運営するAUTHENTIC JAPAN株式会社(本社:福岡市中央区、代表取締役社長:久我 一総 以下、当社)は、11月9日(日)に滋賀県高島市で開催される「第34回全日本リレーオリエンテーリング大会」において、選手の安全対策としてココヘリを採用いただきました。
今大会では、全参加者467名のうち、65歳以上のクラスおよび15歳以下のクラスの計約60名が、ココヘリの発信機を携行して競技に臨みます。専用受信機との直接通信で、GPS圏外となる山間部でも迅速に位置を特定する体制を整えます。
那須塩原での遭難事故を受け、安全対策を強化
2025年10月に栃木県那須塩原市で行われた全日本オリエンテーリング選手権大会において、80代男性選手が行方不明となり、約2週間後に発見されましたが、残念ながら帰らぬ人となりました。
故人のご冥福をお祈りするとともに、オリエンテーリングを愛する多くの方々が安全に競技へ臨めるよう、今大会ではこの痛ましい出来事を教訓に、安全対策をいっそう強化する目的でココヘリの導入が決定しました。
ココヘリのユーザーレポート(集計対象期間:2024 年10 月~2025 年3 月 ※)では、捜索対象者のうち年代別では60代が31%と最多であり、体調の急変や既往症の悪化によって行動不能に陥るケースが目立ちます。
対象の参加者に発信機を配備することで「万が一」への備えをより強固とし、運営側・参加者双方に安心を提供します。
※「ココヘリ」ユーザー シーズンレポート 2024年10月~2025年3月
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000039904.html
オリエンテーリングの安全を次のステージへ
オリエンテーリングは、専用の地図とコンパスを用いて自然の中に設けられたチェックポイントを順に通過し、時間を競うスポーツです。体力・判断力・集中力が求められる競技でありながら、老若男女が楽しめる生涯スポーツとしても注目されています。
会場となる滋賀県高島市「グリーンパーク想い出の森」周辺は、標高180〜330メートルの北西向き片斜面に位置し、尾根と沢が複雑に入り組む地形が特徴です。急斜面や崖も散見され、深い沢を横断する際には高い体力と冷静な判断が求められます。
自然の美しさと同時に、リスクの潜む地形で安全性を高めるため、今回は携帯通信圏外でも機能する「ココヘリ」を採用。迅速な位置特定により、体調不良やコース逸脱時の対応を強化します。
大会概要
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大会名:第34回全日本リレーオリエンテーリング大会
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開催日:2025年11月9日(日) ※雨天決行・荒天中止
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会場:滋賀県高島市朽木柏「グリーンパーク想い出の森」周辺
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主催:公益社団法人 日本オリエンテーリング協会(JOA)
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主管:滋賀県オリエンテーリング協会
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後援(予定):スポーツ庁、(公財)健康・体力づくり事業財団、(公財)日本スポーツ協会 、滋賀県、滋賀県教育委員会、高島市、高島市教育委員会、(公財)滋賀県スポーツ協会
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競技形式:都道府県対抗リレー(1チーム3名)
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クラス構成:男子・女子・シニア・ジュニア・ベテラン・リトルジュニア(15歳以下)など全10クラス
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参加者数:全国から467名(うちココヘリ装備対象 約60名)
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競技時間:10:30スタート〜14:00フィニッシュ
第34回全日本リレーオリエンテーリング大会 公式サイト
https://orienteering.sakura.ne.jp/jroc/2025shiga/
「ココヘリ」ウェブサイト
AUTHENTIC JAPAN 会社概要
AUTHENTIC JAPAN株式会社
代表取締役社長:久我 一総
本社:福岡県福岡市中央区赤坂1-6-15-4F
URL:https://www.authjapan.com/
事業内容:山岳捜索サービス「ココヘリ」などの展開
「ココヘリ」とは
国内で唯一へリで山岳遭難者を捜索できる会員制の「民間へリ捜索サービス」です。山小屋などの民間組織による救助活動費用や公的機関の捜索打ち切り後に実施される民間の捜索費用を保険金としてお支払いする「山岳保険」に対して、「ココヘリ」は捜索サービスとして遭難者の生存率をあげることができます。
「ココヘリ」は発信機の電波とヘリ・ドローンを利用することで、従来の”目視での捜索”と比べ捜索時間を大幅に短縮し、「ここにいる」という0mの距離まで遭難者の位置を特定。捜索時間を長期化させないことが特徴です。
ココヘリ会員にそれぞれ専用の発信機を貸与し、会員は必ず発信機を身に着けて登山を行います。遭難事故発生時には、登山計画書にある山域をめがけてヘリを飛ばす準備を進めます。ヘリ・ドローンに受信機を搭載し、会員が身に着ける発信機と「直接通信」することで、スマートフォンが通信圏外の山域地帯でも迅速な捜索が可能となります。こうした「命を守る」ことへの高い性能が登山家に強く支持され、会員数は17万人を超えるまでに達しています。
代表取締役 久我 一総の略歴
1978年、福岡県福岡市生まれ。西南学院大学文学部外国語学科英語専攻卒業。2002年パナソニックシステムネットワークスに入社し、SCM部門の責任者としてイギリスの子会社へ出向。10年後に帰国し、商品企画部門へ異動。2011年にAUTHENTIC JAPANを立ち上げ、退職。現在に至る。

